ワケあり同士による華麗なる政略結婚

私の本気が伝わったのか、両親はそれから何も言わなかった。

そして直ぐに今後についての話をする為、両親達には席を外してもらい彼と初めて2人きりで向かい合わせに座った。





途端に先程までとは比じゃないくらいの緊張感で、握りしめた拳を見つめ俯いてしまう。










「私のわがままを聞いてくださってありがとうございます。」

『いや、両家の為だ。俺は別に女が嫌いな訳じゃないが生活を共にするのが無理なだけだ。、、取り敢えず俺のマンションに越してこい。部屋はかなり余ってるから好きな部屋を使うといい。最初はお互い慣れる為にもライフスタイルは変えずに、同じマンションで別々に生活するぞ。』

「、、色々と配慮していただき、ありがとうございます。ではお言葉に甘えて誠也さんの部屋にお邪魔致します。」

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