ワケあり同士による華麗なる政略結婚

何事も無かったかのようにすぐに離れていく彼だったが、こんな人の大勢いる会場では一瞬のキスでも見ていた人は少なからずいたようで小さな話し声がする。









「まぁ、熱いわねぇ。」

「映画のワンシーンみたいね。素敵だわ。」







そんな言葉が聞こえて、顔から火が出るように熱い。

少し熱を冷まそうと彼から距離を取ろうとするが、ガッチリ腰を引き寄せられている為逃げ出せない。









「あ、、あのっ、、誠也さん!見られていますっ!!ですから離しっ、、!」

『夫婦だから別に見られても構わない。第一お前が悪い。見られるのが嫌なら、、お前も無自覚にそんな顔するな。』








言葉を被せられてよく分からない事を言われたが彼の言っている意味が全く分からず混乱しながらも小さく謝罪する。







「、、すみません。」

『絶対分かってないだろ、、。まぁ、いい。それより、、そのドレスお前に良く似合ってる。センスのいいトータルコーディネートだな。品はあるのにどこか妖艶に映って会場の視線が集まるのも仕方のない事だ。』




< 172 / 311 >

この作品をシェア

pagetop