ワケあり同士による華麗なる政略結婚


2人の間に暫く沈黙が続く。




するとその沈黙を破るように破壊されたドアの方から慌ただしい足音が聞こえて大勢の人間が集まって来た。



「っこれは、、?誠也!?これは何事だ!?!?」







社長の声が聞こえたと同時に引き寄せられて、集まった大勢の人間から隠すように彼が着ていたスーツのジャケットを掛けられ強く抱きしめられた。



『、、あとで話す。親父、取り敢えずそこの男を警察に突き出してくれ。』




彼はそういうと軽々と私を抱き上げ、ドアの方へ向き直り低い声で呟いた。























『この事は他言無用だ。もし、、少しでも話が漏れればこの場にいる全員には辞めてもらう。いいな?』








その横暴すぎる彼の発言とただよらぬ雰囲気から状況を感じ取ったようで、社長は1人の男性社員に倒れこんでいる男を連れて行くように指示を出してから、その場に集まった人達に持ち場へ戻るように伝える。


社長の一言に集まっていた人達は、困惑しながらもゾロゾロとその場を後にしていく。














そして私と彼、それから義父である社長だけがその場に残された。






この後、何を言われるか恐怖で体が震える。


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