ワケあり同士による華麗なる政略結婚
するとそんな私の震えを感じ取った彼が抱きしめる力を強める。
「、、誠也、あの男確かつい最近澤村くんの推薦で秘書課に異動した男だったか、、?」
『経緯なんてどうでもいい。早くアイツを警察にっ、、!!っ美麗をこんな目に合わせた奴を俺は死んでも許さない、、社会的にも二度と外を歩けないようにしてやるっ!!!』
「落ち着きなさい。お前の気持ちは分かるが、、お前は上に立つ人間だ。少し冷静になれ。」
『これが落ち着いていられる事かっ!?!?』
普段冷静な彼の初めて見る姿。
それが彼にどれだけ迷惑を掛けてしまったのか痛感する。
これ以上、会社にも彼も迷惑を掛けられない。
震える声で彼に小さく言葉をかける。
「誠也さん、、こんな事で警察なんて、、呼んではいけません。」
『、、、、、、は?こんな事?』
唸るような低い声で呟く彼の表情を見ることはできないが、きっと酷く怒っている。
こんな事になってしまった私の事を。
だから貴方の妻として、最後のケジメをつけさせて欲しい。
「、、〝こんな事〟ですよ。夫婦としての世間体なんていいんです。こんな些細な事で警察なんて呼んだら会社の印象が悪くなってしまいます。そんなの絶対に駄目です。お義父様もおっしゃいましたが、貴方は上に立つ人。守るべきものは会社であり、社員の皆さんです。だから警察沙汰なんかにしないで下さい、、。お願いしますっ、、!」