ワケあり同士による華麗なる政略結婚
私の必死な声がけも抱きしめる力を強めるだけで黙り込む彼。
そんな彼の代わりにお義父様が諭すように彼に声を掛けた。
「誠也、よく考えてもみなさい。警察沙汰になれば、、この事が会社全体にも広まって彼女も辛い思いをする事になる。それに彼女がここまで言ってるんだ。取り敢えず、一旦警察の件は保留だ。それよりも、、もっと優先することがあるだろう?今日はもう上がりなさい。早く彼女を、、『そんなの分かってるっ!!!!それでも俺はっ、、あの男をっ、、!!!』
彼はお義父様の言葉を遮るように叫んだ。
怒りが治らないのか、震えが抱きしめられているこちらにまで伝わってくる程だ。
先程まであんな目に遭っていたのに、彼に抱きしめられている今は自然と恐怖はない。
ここはまず私の事よりも冷静ではない彼に冷静を取り戻してもらう事が優先だ。
「、、お義父様、誠也さんは私が責任を持って説得致します。それに大事なお話もありますので、、今は2人きりにして頂けませんか、、、?大事なお話に関しましてはお義父様やお義母様にはまた改めてお話に伺います。」
「それは、、勿論構わないが、、。」
「、、ありがとうございます。」