ワケあり同士による華麗なる政略結婚
決して許される事じゃないけれど、彼女の気持ちも少しだけ分かる。
嫉妬に駆られて、自分を見失ってしまう。
私だってそうだった。
だって私も彼の事が、、物凄く好きだから。
「、、大丈夫です。とても怖かったですけど、誠也さんが来てくれたから。それだけで充分です。ですからどうかお2人を警察には連れて行かないで下さい。」
『お前の気が済んでも俺の気が済まない。いや、、、違うな。俺もアイツらとなんら変わらない。お前を信じてやれずに、、お前に恐怖を与えて心身ともに傷つけた。本来ならお前に触れる事さえ許されない。、、そして丁度猶予の半年が経った。』
そう言うと、それまで抱きしめられていた身体がゆっくりと離れる。
真剣な表情で真っ直ぐにこちらを見つめる彼の表情を見て、こちらも覚悟を決める。
彼と過ごした時間は半年と短い期間だったけれども、私の人生の中で最も尊くて愛しい、、そんなかけがえのない時間だった。
素敵な思い出をくれた彼には心から感謝している。
だから最後は笑顔を見せたいのに、彼との別れが辛くて涙が止まらない。