ワケあり同士による華麗なる政略結婚



今すぐに涙を止めなくては、彼を困らせてしまう。


涙を止めようと必死に目を擦ると、急に彼の手が伸びてきて優しく涙を掬う。






そして真っ直ぐこちらに言葉をなげかけた。




































『、、例えお前が俺から離れがたっても、もう一生離してやれない。お前がいない生活なんて考えられないんだ。だから俺とこれまで通り、夫婦を続けてくれないか、、?』

「っ、、。」









別れを告げられると思っていただけに、正反対の事を言われ、驚きのあまり言葉を詰まらせる。


それでも彼は言葉を続ける。














『お前をあれだけ傷つけておいて、、ムシが良すぎるのは分かっている。だがお前以外の女だなんて今更考えられない。好きだ。お前の事が、、美麗の事が好きなんだ。』

























彼が私を好き、、、?





その盛大な告白は、あまりにも現実味がなさ過ぎて夢でも見ているような感覚に陥る。


驚き過ぎて涙が止まる程だ。







先程まで涙で滲んであまり見えなかった視界が徐々に鮮明になっていく。










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