ワケあり同士による華麗なる政略結婚


彼の表情がハッキリと見え、その表情に心臓が高鳴る。



だってあまりにも、、切ない表情をしているから。












この半年で彼から貰ったものは沢山ある。


でも私が彼にあげられたものなんてない。







幻滅はされても好きになってもらえる要素なんてなかったのに、、、そんな風に揺れた瞳で見つめられればその想いを疑う事なんて出来ない。











いまだに黙りこんだままの私を勘違いした彼が気まずそうに俯きながら呟く。





『お前に気持ちがないのは分かってる。だからお前に好きになってもらえるように努力する。その為の猶予を俺にくれないか、、?今度の期間は美麗が決めてくれ。例え短くても構わない。全力でっ、、っ!?』




彼が言い終わる前に彼の大きな胸に抱きつく。


そして広い背中に手を回す。




















「もう、、猶予だなんて嫌です!!」

『美麗、、、。』

「だってこんなに好きなのにっ、、!!!そんな事言わないで下さい、、っ!!」









そう言って精一杯背伸びをして彼の唇に自分の唇を寄せる。


それは初めて自ら重ねた唇。

触れるだけのキスが私の精一杯。






それでもこの想いが彼に伝わって欲しいと願いを込めてゆっくりと唇を離した。



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