ワケあり同士による華麗なる政略結婚



「私自身もびっくりしてます。」

『そうか。ほら、、終わったぞ。』





彼の手が離れ、少し寂しさを感じながらも隙間から手を引き抜くと火傷した幹部に包帯が巻かれていた。

でも少しよれていて思わず笑顔になった。











「ふふっ、、もう一つ誠也さんの一面発見しました。意外と不器用だったんですね?ふふっ、、!軟膏に包帯、ありがとうございます。」






そのあまりにも不恰好な包帯に我慢できずに笑ってしまう。











『、、アンタの俺のイメージってどんなだよ。苦手な事くらいある。』





隙間から拗ねた声を出す彼がなんだか新鮮で寂しさなんか一瞬で吹き飛んだ。




「本当に私って誠也さんの事、何も知らずに夫婦になったんですね、、。前はそれがなんともなかったのに今はこんなに寂しく感じます。だからもっと色んな事教えてください。私しか、、妻しか知らない事も沢山教えて下さい。初めて男性の事、知りたいって思えましたから。」



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