ワケあり同士による華麗なる政略結婚
理由は2つ。
1つは、私の男性恐怖症を考慮して。
もう1つは、今まで誰にも打ち明けていなかったが彼は人と生活を共にする事に苦痛を感じてしまうという。
幼い頃から忙しい両親が家に居ることが殆ど無く、1人の時間が多かったのが原因だそうだ。
そんな事をカミングアウトをされて、彼の両親は戸惑っていたが本人は至って冷静。
そこで両親は、共にワケあり同士の方がお互い理解し合えるのではないかと考えた末がこの〝別居婚〟だ。
少しずつ距離を縮めて、いずれは愛のある家庭を築けることを願ったが、、、実際はこのザマだ。
親同士がこうして時間を作って引き合わせないと会うこともしない。
2年間の結婚生活の中で彼と会ったのは片手で足りるほどしかなく夫婦といえども、互いの事を何も知らない。
だから夫婦とは名ばかりで、きっと互いが1番遠い存在なのだ。