Ignition
「じゃ、私も一緒に行きましょうか?」
「ええ?」
「女同士だから話せることとか、あるかもしれないし。『この人誰』ってなっても、ファッションの話してればすぐ仲良くなると思います。私人見知りしないし、思春期はもうめっちゃくちゃだったんで、何かいいアドバイスが出来るかもしれないし」
桐谷がただのお喋り好きに留まらないのは、新井も良く知っていた。情報収集の仕方が上手いのか、いつの間にか上層部しかしらないあれやこれまでを掴んでいることすらあり、何度も驚かされている。
もしかしたら美香も何か話をしてくれるかもしれない、と思う反面別の不安もあった。
新井はあらためて桐谷に目を向けた。手入れの行き届いた女性らしい雰囲気は、どことなく別れた妻を思い起こさせる。
「美香に、桐谷が俺の彼女だと勘違いされないかなあ……」
「ええ?」
「女同士だから話せることとか、あるかもしれないし。『この人誰』ってなっても、ファッションの話してればすぐ仲良くなると思います。私人見知りしないし、思春期はもうめっちゃくちゃだったんで、何かいいアドバイスが出来るかもしれないし」
桐谷がただのお喋り好きに留まらないのは、新井も良く知っていた。情報収集の仕方が上手いのか、いつの間にか上層部しかしらないあれやこれまでを掴んでいることすらあり、何度も驚かされている。
もしかしたら美香も何か話をしてくれるかもしれない、と思う反面別の不安もあった。
新井はあらためて桐谷に目を向けた。手入れの行き届いた女性らしい雰囲気は、どことなく別れた妻を思い起こさせる。
「美香に、桐谷が俺の彼女だと勘違いされないかなあ……」