Ignition
■4
ドアフォンを何度もしつこく鳴らされて目を覚ます。ベッドサイドの時計を確認すると午前六時半。時計が狂ったかと、今度はスマートフォンで時間を確認するも、同時刻を指している。新井は仕方なく身体を起こした。
窓の外はまだ薄暗いし、こんな時間に人の訪問も宅急便もありえない。一体どこの家と間違えているのかと腹を立てながらリビングに下りる。しかしモニターを覗くと、そこには見慣れた女の姿があって、慌てて外と音声を繋いだ。
「桐谷? 何してる」
『新井さん、おはようございまーす、迎えに来ましたよー』
「言わなかったか、今日は駄目になったって。……ちょっとまって」
新井はドアフォンを切って玄関へ回り、扉を開けた。パンツじゃない。桐谷の姿を目にしてまず思ったのがそれだった。
普段との印象の違いは歴然だが、それが服のせいなのか、他にも何かがあるのかは分からない。ただ、ニットワンピースから伸びるしなやかな脚を綺麗だと思った。
ドアフォンを何度もしつこく鳴らされて目を覚ます。ベッドサイドの時計を確認すると午前六時半。時計が狂ったかと、今度はスマートフォンで時間を確認するも、同時刻を指している。新井は仕方なく身体を起こした。
窓の外はまだ薄暗いし、こんな時間に人の訪問も宅急便もありえない。一体どこの家と間違えているのかと腹を立てながらリビングに下りる。しかしモニターを覗くと、そこには見慣れた女の姿があって、慌てて外と音声を繋いだ。
「桐谷? 何してる」
『新井さん、おはようございまーす、迎えに来ましたよー』
「言わなかったか、今日は駄目になったって。……ちょっとまって」
新井はドアフォンを切って玄関へ回り、扉を開けた。パンツじゃない。桐谷の姿を目にしてまず思ったのがそれだった。
普段との印象の違いは歴然だが、それが服のせいなのか、他にも何かがあるのかは分からない。ただ、ニットワンピースから伸びるしなやかな脚を綺麗だと思った。