Ignition
「ありがとう。この会社で俺に優しいのはお前だけだよ、本当に」
坂巻は、はにかんだような笑顔を浮かべ、それを隠すように頭を下げた。気の優しさに加えてこの笑顔じゃ総務部の女性社員たちからも人気が出るわけだ、と新井は改めて納得した。
「新井さん、このあとも会議ですか?」
「次は午後からだな。しかしこの会議地獄はどうにかならんかな、労働時間の半分以上だ。資料作りも含めればほとんど全部じゃないか? なんのために社内クラウドがあるんだか。なあ、坂巻」
「やっぱり使いにくいんでしょうね。新システムを立ち上げるときには、その辺の問題も含めて、上手く解決できるようなものを作りたいと思うんですけど」
「期待してるよ。それが完成したら俺は絶対に一方通行の報告会を全部中止にしてみせるからな」
新井が意気込むと、坂巻はお願いします、と控えめに笑った。
坂巻は、はにかんだような笑顔を浮かべ、それを隠すように頭を下げた。気の優しさに加えてこの笑顔じゃ総務部の女性社員たちからも人気が出るわけだ、と新井は改めて納得した。
「新井さん、このあとも会議ですか?」
「次は午後からだな。しかしこの会議地獄はどうにかならんかな、労働時間の半分以上だ。資料作りも含めればほとんど全部じゃないか? なんのために社内クラウドがあるんだか。なあ、坂巻」
「やっぱり使いにくいんでしょうね。新システムを立ち上げるときには、その辺の問題も含めて、上手く解決できるようなものを作りたいと思うんですけど」
「期待してるよ。それが完成したら俺は絶対に一方通行の報告会を全部中止にしてみせるからな」
新井が意気込むと、坂巻はお願いします、と控えめに笑った。