Ignition
二十分ほどして、買い物を終えた二人が店の外に出てきた。
「ほら見てよ新井さん。美香ちゃんの、洋服みたいで可愛いでしょ。黒とチェック柄のコンビ」
袋を開いて、桐谷は買ったばかりの下着を引っ張り出した。コメントに悩んで、新井はただ頷いた。
「お父さんには見せなくていいって!」
美香はすぐに袋の奥に下着を押し込んだ。それから更に、他の洋服が入っている袋の中にそれを強引に割り込ませる。
通りすがったカップルらしき男女が、三人を見ながらくすくすと笑った。
頬を赤く染めたまま「お手洗いに行ってくる」と美香は逃げるようにその場を離れた。桐谷は平然とした顔のままベンチにかけた。
「今日の買い物で一体いくら使う気だ」
「いいじゃない。だって今日が最後の買い物のつもりだったんでしょ」
苦言もあっけらかんと退けて、今度は自分のものと思われる買い物袋を開き始めた。
「ほら見てよ新井さん。美香ちゃんの、洋服みたいで可愛いでしょ。黒とチェック柄のコンビ」
袋を開いて、桐谷は買ったばかりの下着を引っ張り出した。コメントに悩んで、新井はただ頷いた。
「お父さんには見せなくていいって!」
美香はすぐに袋の奥に下着を押し込んだ。それから更に、他の洋服が入っている袋の中にそれを強引に割り込ませる。
通りすがったカップルらしき男女が、三人を見ながらくすくすと笑った。
頬を赤く染めたまま「お手洗いに行ってくる」と美香は逃げるようにその場を離れた。桐谷は平然とした顔のままベンチにかけた。
「今日の買い物で一体いくら使う気だ」
「いいじゃない。だって今日が最後の買い物のつもりだったんでしょ」
苦言もあっけらかんと退けて、今度は自分のものと思われる買い物袋を開き始めた。