Ignition
■おまけ
金曜夜。残業を終えた坂巻慎吾は、横須賀にある友人宅を訪れていた。
ベランダから海が望める好立地マンションは、一週間の疲れを癒すには最高のロケーションである。
頭を切り替えて仕事脳を手放したくもなるが、坂巻が今日ここに来た理由の半分は商談だった。
開け放たれたベランダの窓からは潮の香りを含んだ風が吹き込んでくる。リビングの窓側に置かれたソファには、前日に大急ぎで作った企画書に目を通す友人の姿があった。
「俺、これ絶対作りたい!」
成澤優月は読み始めてすぐに熱のこもった声を上げた。
季節限定ビールの空き缶をテーブルの上にカツンと置いて、再び書類に目を落とす。先程よりも真剣な表情だ。
明るい茶のマッシュヘアと丸い目。愛嬌のある顔立ちの優月はITベンチャーに勤めるプログラマーである。
金曜夜。残業を終えた坂巻慎吾は、横須賀にある友人宅を訪れていた。
ベランダから海が望める好立地マンションは、一週間の疲れを癒すには最高のロケーションである。
頭を切り替えて仕事脳を手放したくもなるが、坂巻が今日ここに来た理由の半分は商談だった。
開け放たれたベランダの窓からは潮の香りを含んだ風が吹き込んでくる。リビングの窓側に置かれたソファには、前日に大急ぎで作った企画書に目を通す友人の姿があった。
「俺、これ絶対作りたい!」
成澤優月は読み始めてすぐに熱のこもった声を上げた。
季節限定ビールの空き缶をテーブルの上にカツンと置いて、再び書類に目を落とす。先程よりも真剣な表情だ。
明るい茶のマッシュヘアと丸い目。愛嬌のある顔立ちの優月はITベンチャーに勤めるプログラマーである。