Ignition
「うん、簡単だけど親しみがあっていいかなって思ったんだけど。提案を部下からされることを喜んでくれる人だから、押し付けがましさのようなものは感じさせないと思うんだよね」
坂巻が言葉を引き継いだ。それでも、やはり神長が納得しているようには見えない。
「もし神長くんから見て気になるところがあれば、遠慮しないで言ってほしいな。僕も良いものができた方が嬉しいし」
あまり堅苦しい雰囲気になりすぎないようにと坂巻がアルコールに手をつけたとき、「仕事用ならいいんですけどね」と神長がぼそりと呟いて顔を上げた。
「根本的な部分なんですが。服に興味がない人がこれをずっと使い続けるかなと」
「多機能すぎるかな? もっとシンプルにしたほうがいい?」
更に意見を求めると「もっとあそびを増やした方がいいです」と、断言して神長は腕組みした。
まだ理由のひとつすら聞いていないというのに、神長の言葉には「そうなのか」と、坂巻を納得させてしまうような、不思議な説得力がある。
坂巻が言葉を引き継いだ。それでも、やはり神長が納得しているようには見えない。
「もし神長くんから見て気になるところがあれば、遠慮しないで言ってほしいな。僕も良いものができた方が嬉しいし」
あまり堅苦しい雰囲気になりすぎないようにと坂巻がアルコールに手をつけたとき、「仕事用ならいいんですけどね」と神長がぼそりと呟いて顔を上げた。
「根本的な部分なんですが。服に興味がない人がこれをずっと使い続けるかなと」
「多機能すぎるかな? もっとシンプルにしたほうがいい?」
更に意見を求めると「もっとあそびを増やした方がいいです」と、断言して神長は腕組みした。
まだ理由のひとつすら聞いていないというのに、神長の言葉には「そうなのか」と、坂巻を納得させてしまうような、不思議な説得力がある。