【完】李寵妃恋譚―この世界、君と共に―
第十三章 宵夢の遺児



―我、汝の消えし世界にて。


何故、笑って生きられようか。


君、我の半身。


失わずして、御霊。


そなたと天に還らんことを。


―我、希わんと。




【宵始伝―御霊還礼―より】

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