【完】李寵妃恋譚―この世界、君と共に―



龍神様が降り立たれた星降る夜に、


私は心をひとつ、決めました。


死んであなたに、会いに行こうと決めたのです。


その思いは、心は、変わりません。


天の河を渡る舟よ、どうか、私を導いて。


愛しい、あの人の元に。


位なんていらない。


多くのものなんて望まないから。


どうか、私はあなたに妻と呼ばれたいだけなのです。


全てを捨てて逢いにいくから、呼んでくれますか?


今度こそ、


貴方の妻となって、いつまでもおそばにいられますように。


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