【完】李寵妃恋譚―この世界、君と共に―

誰かを愛しているなんて




―姉は、いつも笑っていた。


後宮内で起こった事件で、黒幕として裏で囁かれた時も、笑っていた。


そう、ずっと、笑っていた。


恋した瞳で、ずっと、ずっと、一人の男を見ていた。



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