君と見つける、恋の思い出


そして五分もしないうちに、杉崎さんが出てきた。



仕事が早いな。



杉崎さんの仕事ぶりに感心し、部屋に戻ろうとしたとき。



「ロボットだー!」



元気な子供の声が、廊下に響いた。


そして、三人の子供たちが杉崎さんを囲んだ。



「ロボット! ロボット!」



見事なロボットコールだ。



てか、この騒ぎよう。


杉崎さん、許せないだろ。



「みんな、まだ朝だから、シー、だよ」



杉崎さんの対応の仕方が気になって見ていたら、杉崎さんがなにかを言うより先に、叶花が部屋から出てきた。


手にはしっかり写真がある。



「カナちゃん! おはよう!」


「うん、おはよう」



子供たちの興味が叶花に移った。


叶花は子供たちに視線を合わせるよう、その場に屈んだ。



そして俺は、横目で杉崎さんを見た。



彼女はほっとしたような表情を浮かべている。


俺が見ていることに気付くと、顔を赤くし、背けた。



あの人、子供が苦手なのか。
< 48 / 240 >

この作品をシェア

pagetop