君と見つける、恋の思い出
そして五分もしないうちに、杉崎さんが出てきた。
仕事が早いな。
杉崎さんの仕事ぶりに感心し、部屋に戻ろうとしたとき。
「ロボットだー!」
元気な子供の声が、廊下に響いた。
そして、三人の子供たちが杉崎さんを囲んだ。
「ロボット! ロボット!」
見事なロボットコールだ。
てか、この騒ぎよう。
杉崎さん、許せないだろ。
「みんな、まだ朝だから、シー、だよ」
杉崎さんの対応の仕方が気になって見ていたら、杉崎さんがなにかを言うより先に、叶花が部屋から出てきた。
手にはしっかり写真がある。
「カナちゃん! おはよう!」
「うん、おはよう」
子供たちの興味が叶花に移った。
叶花は子供たちに視線を合わせるよう、その場に屈んだ。
そして俺は、横目で杉崎さんを見た。
彼女はほっとしたような表情を浮かべている。
俺が見ていることに気付くと、顔を赤くし、背けた。
あの人、子供が苦手なのか。