君と見つける、恋の思い出
「いなくならないよ。絶対みんなに会いに来る」
叶花の言葉を聞いて、子供たちは嬉しそうにどこかに行ってしまった。
「カナも大人になったな」
「えー? そうかな?」
こんなふうに言うやつの、どこが。
……それを忘れさせるくらいの、芯の強さか。
「寂しくてパパー!って叫んでたとは、誰も思わないね」
「それは忘れてよう……」
叶花は恥ずかしそうに、両手で顔を覆った。
そう言えば、そんなこともあったな。
「寂しがってたのは蓮くんも同じだもん」
俺を巻き込んでくれるな。
「そうそう。どうだった? 久々の母さんの手料理は」
ニヤニヤしながら聞いてくるなよ。
俺をからかうことが、そんなに楽しいか。
付き合ってられないな。
俺は病室に戻ろうと、ドアに手をかける。
「あれー、無視ですかー?」
わざとらしく大声で言わないでくれ。