ねえ、きみがすき



次の日。


学校に着いて靴を履き替えていると、誰かに肩を叩かれた。



誰だろうと思い振り返ると、そこにいたのは金髪碧眼…ではなく、黒髪ウィッグとカラコンで変装したシオンだった。



「お、はよう」



まさか声をかけてきてくれるとは思わず、驚きで返事が詰まってしまった。



昨日と同じようにシオンは軽く頷いてみせると、教室に向かっていった。


一人で来たのかな。それとも、ほかのメンバーと?
いや、それだとどうして転校生のシオンとってなるよね。


だとしたらやっぱり一人かな。



一緒に行く?って言ってみたいところだけど、そうすると今度はどうしてあたしみたいな普通のただのクラスメイトとってなるよね。



そもそも変装してもイケメンだから注目浴びてるのに、さらに注目度が上がって、もしもトイプリのシオンだってバレたら大変だ…



やめとこう……


心の中でそう一人で葛藤した後、ローファーを下駄箱にしまい、教室へ向かった。



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