野蛮な王子さま(仮)
へーいと挨拶して、首をコキコキ鳴らす。

終電までまだ時間あるし

駅すぐそこだし

はー

疲れた

「おい。」

急に声をかけられたけど、その声が吉良のものだってのは確かめなくても分かったから、私は煩わしげに、のっそりと振り返った。

「おっさんみたいな歩き方すんなよ。」

おっさんとは失礼な・・ってそれもそうか・・。

「すみませんね、おっさんで。って、どうしたんです?二次会は?」
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