野蛮な王子さま(仮)
吉良はああ、とうなづいて頭をかく。

「なんですか、気持ち悪い。」

「き・・お前・・はぁ。」

吉良は、全て言い切らずにため息で言葉尻を濁した。

何よ何よ

「あーまた何か、からかおうとしてます?」

吉良の後方にチームメンバーが隠れでもしてるのかと、覗き込んで言う。

「いや・・。」

いやってなんだ。

変なやつ。

「えーと、もう帰りたいんですけど。」
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