野蛮な王子さま（仮）

え・・マジ？

「え・・ええ？」

ようやく状況を理解して、私は自分の頬が紅潮してくる様を感じた。

え、マジで？

本気で？

「吉良さん・・私のこと・・好きなの？」

「好きだよ。だからお願いしてるんだろ。」

えーーー

だってだって

「そんな話、これまで一度も・・。」

もう5年勤めてんのに、3年は同じチームなのに

「そりゃ、こんなことなかなか言えることじゃないし・・。」