野蛮な王子さま(仮)
「とりあえず、OKってことで、いいよな?」

ーえ・・ええー

と・・

私は、押し切られるようにコクリとうなづいた。

吉良が年甲斐もなくよっしゃあと叫び、ガッツポーズするから、余計に恥ずかしくなって俯くと、なんだか一気にリアルになってくるのが分かった。

吉良と付き合うって・・この私が?

本気で??

「おい麗子。」

おお・・いきなり呼び捨てか。

顔を上げると、吉良がにんまりと笑って言った。

「明日空けとけよ。デートしようぜ。」
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