焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
「どうして隠すの?」

「それはだって……なんか恥ずかしいし」

俯くと彼はギューッと私を抱きしめる。お互いお風呂上りで同じシャンプーの香りがして、それが妙に私をドキドキさせた。

「恥ずかしいって今さらだろ? もう杏の下着姿は何度も見ているし。……なんなら今から見せてくれる?」

「えっ?」

顔を上げると触れるだけのキスが落とされた。それは一瞬で瞬きすることもできなかった。

だけどまだ彼の顔は目と鼻の先にあって、少しでも動いたらキスしちゃいそうな距離で……心臓は壊れてしまいそうなほど速く脈打っている。

「杏、仕事は?」

「あっ……まだ、終わらなくて……」

声が掠れる。恥ずかしい。こういう甘い雰囲気にまだ慣れていなくて、どういう風に応えるのが正解なのかわからない。
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