焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
「そっか、残念だけど新婚旅行の時のお楽しみに取っておくよ。……まだかかりそうなの?」

「うん、ちょっと……」

チラッと彼を見ると、再びキスが落とされる。そして頭を優しく撫でられた。

「あまり無理するなよ? 悪いけど先に寝るな。……おやすみ」

「お、おやすみ」

挨拶を返すと、蒼は寝室へと消えていった。ドアが閉まった瞬間、力なくその場に座り込んでしまう。

「もう、ドキドキさせすぎ」

ボソッと漏れる声と大きなため息。

蒼とは結婚して半年経つけど、実際に一緒に暮らしたのは一ヵ月にも満たない。

だからまだ甘い雰囲気に慣れていないし、緊張しちゃう。抱きしめられただけで、まだまだいっぱいいっぱいになっちゃう。

そういえば五日間もずっと一緒にいるのは、結婚してはじめてかもしれない。あれ、ちょっと待って。私……大丈夫かな?

いまだにこんなにドキドキしているのに、五日間も蒼と一緒に過ごして私の心臓は持つだろうか。
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