焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
そして手荷物検査を終えて敷地内に足を踏み入れると、すぐ黒い護衛艦が目に飛び込んできた。

「うわぁ、すごい大きい」

「ね、間近で見るとやっぱりすごい」

婚活パーティーの時も見学させてもらったけれど、一艘だけだった。けれど今日は違う。
パンフレットを見ながら、みどりは目を輝かせる。

「えっと……見学できるのは、試験艦と砕氷艦と……潜水艦も中はだめだけど、実物を見られるみたいだよ」

「すごいね、それにどれも大きい」

近付けば近づくほど、大きさがわかり迫力に圧倒される。既にたくさんの行列ができていて、みどりと急いで最後尾に並んだ。

「これは砕氷艦で、南極観測船なんだって」

「南極観測船……ってことは、南極の観測も海上自衛隊の仕事なんだね」

「そうみたいだね」

海に関する仕事って多岐に渡るんだね。そういえば織田くんは、どんな仕事をしているんだろう。

長期に渡って海に出ているし、護衛艦に乗っているんだと思うけど……。

なんとなく聞いちゃいけない気がして、今まで聞けずにいたけど少しくらいは聞いてもいいのかな。
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