イジワル執事と王太子は伯爵令嬢を惑わせる
☆
「なんだかあっという間の騒ぎだったわね」
アディは、ポーレットと二人でサロンでお茶を飲んでいた。講義は中断となり、ルースは事後処理に出て行ってしまってまだ戻ってこない。
アディに続けて、ポーレットも、ほう、とため息をつく。
「エレオノーラが王太子妃に名乗りを上げたのは、失恋が理由だった……ということなのでしょうか」
「あのエレオノーラがねえ……」
当てつけにしても、そこで王太子妃を選んでしまうところがやはりエレオノーラだ、とアディは妙なところに感心する。
「なんだかあっという間の騒ぎだったわね」
アディは、ポーレットと二人でサロンでお茶を飲んでいた。講義は中断となり、ルースは事後処理に出て行ってしまってまだ戻ってこない。
アディに続けて、ポーレットも、ほう、とため息をつく。
「エレオノーラが王太子妃に名乗りを上げたのは、失恋が理由だった……ということなのでしょうか」
「あのエレオノーラがねえ……」
当てつけにしても、そこで王太子妃を選んでしまうところがやはりエレオノーラだ、とアディは妙なところに感心する。