イジワル執事と王太子は伯爵令嬢を惑わせる
アイスブルーの瞳に柔らかそうな金の髪。大きな手も変わらないけれど、雰囲気の違う彼はもう執事ではなかった。
「そ、それは、もちろん……」
「もちろん、何?」
そう言って、ルースは、ちゅ、と音をたててアディの頬に口づけた。
「っ!」
「もう一度言えよ。さっき言った言葉」
「さっき?」
「愛しているとかなんとか聞いた気がするが?」
ルースは意地の悪い笑みを浮かべて、瞬時に真っ赤な顔になったアディを見下ろす。
「そ、それは、もちろん……」
「もちろん、何?」
そう言って、ルースは、ちゅ、と音をたててアディの頬に口づけた。
「っ!」
「もう一度言えよ。さっき言った言葉」
「さっき?」
「愛しているとかなんとか聞いた気がするが?」
ルースは意地の悪い笑みを浮かべて、瞬時に真っ赤な顔になったアディを見下ろす。