イジワル執事と王太子は伯爵令嬢を惑わせる
「ランディに聞いたのかい?」
「ええ、たった今。私がお願いしたのは女官です。王太子妃ってなんなんですか?!」
「お前だって、年頃の伯爵家の娘だ。十分、王太子妃としてたてる身分だし、王太子妃として相応しい美貌も知識も持っている」
「それはお父さんが親バカだからそう見えて、いえ、そういうことではなく……!」
「断ってもいいんだ」
「え?」
しょぼんとしてハサミを置いた父に、アディは目を丸くした。
「打診をしたのは確かに女官としてだが、ちょうど王太子妃としてめぼしい令嬢を探しているところだったらしく、お前を王太子妃として迎えたい、と思いがけない連絡が来た」
「そんな……」
「ええ、たった今。私がお願いしたのは女官です。王太子妃ってなんなんですか?!」
「お前だって、年頃の伯爵家の娘だ。十分、王太子妃としてたてる身分だし、王太子妃として相応しい美貌も知識も持っている」
「それはお父さんが親バカだからそう見えて、いえ、そういうことではなく……!」
「断ってもいいんだ」
「え?」
しょぼんとしてハサミを置いた父に、アディは目を丸くした。
「打診をしたのは確かに女官としてだが、ちょうど王太子妃としてめぼしい令嬢を探しているところだったらしく、お前を王太子妃として迎えたい、と思いがけない連絡が来た」
「そんな……」