エレディンの乙女と青龍の守護者

「それは、、



ライアス様の時と同じ?!」

茶色い瞳が一層大きく開かれる。

「私、あの時も喰われそうな勢いで口づけをされてーー、、だけど何も起こらなくて、、

それが今も?!どうしてー、、」
両頬に手を当てウェルロイドを見つめる。

「知らん。」

「そんな!」
驚くほどぶっきらぼうに答え、ウェルロイドは眉根を寄せた。
「だっておかしいですわ、これでは一体どうやって祝福をお伝えできるのかー、、」
逡巡するような彼女は、たった今までウェルロイドの強引な口づけに抗議していたことよりも、何故祝福が成されていないのかに気がいっているようだ。
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