エレディンの乙女と青龍の守護者
「言っておくが、

私は青龍の守護者としてここにいる。

他の守護者との祝福の成就など

望むはずはない。」

少し苛立ちを見せ、ばさっと髪をかきあげた。



「とにかくだ。

女神の祝福が成された時、奇跡が起こると云われている。
私の父の時は、乙女であった母の身体が青い光に包まれ、海が割れたそうだ。」

「まぁ、、海が!」

「伝説らしく多少の脚色はあるだろうがな。

だが今はどうだ?

何か起こった様子は?」

カティナは頬を押さえたまま、きゅうっと眉根をよせた。

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