エレディンの乙女と青龍の守護者
「悪いが、貴女を他へやるつもりは無い。」
ウェルロイドは青白い顔で皮肉げに微笑んで見せる。
だが語尾ははっきりとしていた。
「狙われているのがわかっているのか?」
ゆっくりと、
コツコツと硬い音が響く。
カティナは顔をしかめる。
「もしや、乙女だから安全だと?
では、祝福を届けた後は?」
「あと、、、?」
「考えないのか?
カミユ、これを持て。」
ウェルロイドは握っていた美しく青い腕輪を
カミユに手渡した。