エレディンの乙女と青龍の守護者

「悪いが、貴女を他へやるつもりは無い。」
ウェルロイドは青白い顔で皮肉げに微笑んで見せる。
だが語尾ははっきりとしていた。

「狙われているのがわかっているのか?」

ゆっくりと、
コツコツと硬い音が響く。


カティナは顔をしかめる。

「もしや、乙女だから安全だと?
では、祝福を届けた後は?」

「あと、、、?」

「考えないのか?

カミユ、これを持て。」
ウェルロイドは握っていた美しく青い腕輪を
カミユに手渡した。
< 89 / 225 >

この作品をシェア

pagetop