エレディンの乙女と青龍の守護者

「カミユ、これを持ち、いかなる時も乙女から離れるな。

今の貴女には大きすぎるからな。」
ウェルロイドの手がカティナの肩に触れた。

「かしこまりました。」
カミユが頷く。

「ぁ、、」

手が触れただけで、カティナは体にほわりと
あたたかな何か気のようなものが巡るのを感じた。


「いいか。シュナインが見たのは、
乙女の貴女だ。狙われているのは先程の姿の貴女、
つまり、今はこの幼な子の姿でいた方が、
周囲の目を欺ける可能性はある。」

ウェルロイドの手が離れる。
「長くは触れていられない。
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