エレディンの乙女と青龍の守護者
「触れれば貴女に気を分けてしまう。
私がそばで守れない代りに
カミユをそばにつけよう。」
「ウェルロイド様、」
カミユがぱっと顔を上げる。
「もう一度試されてみてはいかがです?」
「何?」
「口づけです!次はもしかするともしかするかも!
元の乙女の姿に戻られるか、あるいは、
青龍の印が今度は現れー、、!」
「っな!な、なにを?!」
カティナが身を縮ませる。
「いえ、いっそ今試した方が早いのではないかと
思いまして。」
思いつきを口にしたカミユだが、
ウェルロイドは微笑みを浮かべたように見えた。
主人の反応を見て、カミユはやはり名案なのだと
ニカっと大きな笑みになる。