溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜
「人の幸せなんて、他人が決めることじゃない。幸せかどうかは自分で決めるんだ」
静かに、けれど力強く確かな意思を秘めている。
そんな声音が、私の鼓膜をそっと突く。
「俺は、莉緒と一緒にいると心が休まるよ。なにげない会話で笑ったりするのも、じゃれ合うようなばかばかしいやり取りだって楽しいし、朝起きた時に莉緒が俺の腕の中にいると笑顔になる」
まるで私の心を包み込むような言葉が、ゆっくりと紡がれていく。
優しく温かく、そして愛おしいと言わんばかりの瞳とともに。
「俺にとっては、莉緒との時間のすべてが幸せだって思えるんだ」
穂積課長は迷いなく言い切ると、それを表すように破顔した。
そのまばゆいほどの面差しに、胸の奥が甘やかに締めつけられていく。
感動で言葉も出ない私を置いて、課長が立ち上がった。
私は、喉の熱をこらえながら視線で追う。
すると、穂積課長はリビングの隅に置いてあるチェストを開け、小さな箱とカードを手にして戻ってきた。
課長からそれらを差し出され、反射的に受け取ってしまう。
静かに、けれど力強く確かな意思を秘めている。
そんな声音が、私の鼓膜をそっと突く。
「俺は、莉緒と一緒にいると心が休まるよ。なにげない会話で笑ったりするのも、じゃれ合うようなばかばかしいやり取りだって楽しいし、朝起きた時に莉緒が俺の腕の中にいると笑顔になる」
まるで私の心を包み込むような言葉が、ゆっくりと紡がれていく。
優しく温かく、そして愛おしいと言わんばかりの瞳とともに。
「俺にとっては、莉緒との時間のすべてが幸せだって思えるんだ」
穂積課長は迷いなく言い切ると、それを表すように破顔した。
そのまばゆいほどの面差しに、胸の奥が甘やかに締めつけられていく。
感動で言葉も出ない私を置いて、課長が立ち上がった。
私は、喉の熱をこらえながら視線で追う。
すると、穂積課長はリビングの隅に置いてあるチェストを開け、小さな箱とカードを手にして戻ってきた。
課長からそれらを差し出され、反射的に受け取ってしまう。