極上ショコラ〜恋愛小説家の密やかな盲愛〜【コミカライズ配信中】
「龍司さん」
不意に呼ばれてハッとすると、着替えを済ませた雛子が俺を見上げていた。先日プレゼントしたボルドーカラーのワンピースは、彼女によく似合っている。
雛子は、自分には似合わないと困惑していたけれど……。赤いワンピースによって肌の白さがより際立ち、どこか艶のある雰囲気すら感じる。
彼女のことを地味で色気がないと思っていた頃には、想像することもなかった。
こんな姿を見るだけで、ベッドに押し倒したくなるなんて。
服の下に隠された白い肌に、触れて、舐めて、齧って。
その体に熱を呼び起こさせ、グチャグチャにしてしまいたい。
雛子を大切にしたいのに、彼女をもっともっと俺でいっぱいにしてしまいたい。
俺の腕の中に閉じ込めて、誰の目にも触れないようにしたい。
身勝手過ぎるこの想いはきっと、純粋な恋とは呼べない。
幼い頃に知った気持ちとは程遠い、嫉妬や独占欲といったドロドロとした感情が混じっている想いだから、恋なんて呼ぶことはできない。
それでも、俺は……。
「あの、夜は何時頃に出ま──」
「雛子」
ぴしゃりと話を遮った俺に、雛子が不思議そうな視線を寄越す。それから、彼女は首を僅かに傾げたかと思うと、瞳を優しげに緩めた。
不意に呼ばれてハッとすると、着替えを済ませた雛子が俺を見上げていた。先日プレゼントしたボルドーカラーのワンピースは、彼女によく似合っている。
雛子は、自分には似合わないと困惑していたけれど……。赤いワンピースによって肌の白さがより際立ち、どこか艶のある雰囲気すら感じる。
彼女のことを地味で色気がないと思っていた頃には、想像することもなかった。
こんな姿を見るだけで、ベッドに押し倒したくなるなんて。
服の下に隠された白い肌に、触れて、舐めて、齧って。
その体に熱を呼び起こさせ、グチャグチャにしてしまいたい。
雛子を大切にしたいのに、彼女をもっともっと俺でいっぱいにしてしまいたい。
俺の腕の中に閉じ込めて、誰の目にも触れないようにしたい。
身勝手過ぎるこの想いはきっと、純粋な恋とは呼べない。
幼い頃に知った気持ちとは程遠い、嫉妬や独占欲といったドロドロとした感情が混じっている想いだから、恋なんて呼ぶことはできない。
それでも、俺は……。
「あの、夜は何時頃に出ま──」
「雛子」
ぴしゃりと話を遮った俺に、雛子が不思議そうな視線を寄越す。それから、彼女は首を僅かに傾げたかと思うと、瞳を優しげに緩めた。