あなたが居なくなった日。

本当は楓が明日ついてきてくれるって言うまで説得をしたくはあったけど、流石にこの寒空の下くらい公園でこれ以上の足止めは心が痛む。

それになにも楓が私を理解しているだけの関係ではないのだ。

本当に誰にも得がない計画とお手伝いだけど、楓は一度決めたことは断固として譲らない。

要するに説得するだけ時間の無駄なのだ。

「三咲ならなんとかなるよ」

公園の中に置かれていたゴミ箱にパイの包み紙を捨ててから駅へと向かう。

それからバス停までの道を先生ネタや楓が持ち得る雑多な情報を聞きながら歩く。
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