あなたが居なくなった日。
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制服を着てリビングへ行くと私の両親は共に驚いた。
「あら?珍しいのね?」
「うん。今日はちょっと図書室に行こうかなって」
「楓ちゃんかしら?そしたらお昼はいらないわねぇ」
「うん、まあ。そうだね。外で食べてくるかな?」
ここは楓の名前を借りておく。
別に隠すようなことじゃないけどきっとその方がお父さんのためだ。
え?
なんでお父さんかって?
だって、お父さんってばさっきから口をポカンと開けて固まっているのだ。