あなたが居なくなった日。
「私、新田くんに甘えてたみたい。
いつも放課後は会ってたからさ、それが普通なんだって思っちゃってた。
でも、そうじゃないよなって。
長期休みのそれも午前しか授業がない日だもん。
ちゃんと示し合わせてなきゃそりゃ会えないよねぇって。
と言うより、当たり前なんてないよなぁって。
普段の放課後は毎日欠かさず練習室に行くなんてこと一回も話したことないもん。
それなのに、いつの間にかそこに新田くんがいることが普通になってた。
でもまずそれが異常なんだよね。
楓とだって毎日言葉を交わして意思の疎通をしてるのにさ。
そう思ったら能天気だった自分に笑えてきちゃって。うん……、甘い」