あなたが居なくなった日。

ああ、確かに側から見たらそうかも。

とかくらいは恋愛に興味のない私でも分かる。

でも本当に違うのだ。

「そもそもが違うの。私は確かに色恋沙汰は苦手。全く興味ない。

でもね?そうじゃなくて、新田くんとはベースになる土俵が違うの。

考えてもみて?って言うか思い出して?新田くんのピアノ……。

あれって対抗心とか羨ましさとか感じるレベルじゃないくらい綺麗な音色じゃない?」

「そうだねぇ」

友は重力に合わせてマイク型の手を下ろす。
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