旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~
「香澄は幸泉陶器に戻るのか?」

「はい。成暁さんは? ――早乙女さんと、あそこでなにをしていたんですか?」

 どうしても仕事とは思えない。

「彼女のことはまた今度話す」

 まるで、聞かないでくれと言われているように感じる。

「車をコインパーキングに止めてあるんだ」

「早乙女さんとの用事が終わっていないのなら、ご迷惑になるし私は電車で帰ります」

 成暁さんは弱りきった表情になる。

 やっぱりそういうことなんだ。仕事っていうのは嘘で、早乙女さんとプライベートの用事があるってことね。

「失礼します」

 頭を下げて、駅の改札口へ足を向ける。

「香澄。連絡するから」

 背中に投げ掛けられた言葉は、胸に深く刺さって痛かった。
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