旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~
家に帰り、リビングのソファでぼんやりとテレビを見ていたところに祥子からメールが届いた。
ドクンドクンと脈打つ嫌な心音を聞きながら、恐る恐る文章に目を通す。
好意的な言葉から始まった文は、すぐにゆみかについて触れる。
ゆみかは就職に失敗して、中小企業の事務員として働いているそうだ。親が厳しいのでコネも使わせてもらえなかったらしい。
昔は成績も絵の実力も私とほぼ互角だったので、不幸があったのが嘘のように成功した私の姿を目の当たりにして、嫉妬しているのだと書かれていた。
今度はふたりで会おう。私は会えて嬉しかった、とメールは締めくくられ、祥子の優しさに目の奥が熱くなった。
ゆみかには酷いことをしてしまった。追い込まれている時に、私によって更に傷つけられたことだろう。
それでも、これで二度とゆみかに会わなくてもいいんだと安堵している。
「あーあ……。私って嫌な奴……」
成暁さんのことだってそう。納得がいかないからって、横柄な態度を取ってしまった。
今度っていつ? 簡単に話せるような間柄じゃないってこと?
よくないことばかり考えてしまう。