旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~
「孫の中で女は美織だけだから、会長がとにかく可愛がっていて。そのせいで見事にわがままに育ったものだから、昔から空気が読めなくて。本人も自覚しているから、少しでも職場に馴染めるよう身分は隠しているんだ」

 空気が読めないという部分に失礼ながら納得してしまう。

 そっか。従姉妹だから親しげだったんだ。

 自分でもびっくりするくらい身体から力が抜けていく。

「香澄に話すことを、美織にはさっき了承してもらった。どのみち親族になるんだし、こんなことになるなら最初から隠さず話しておけばよかったな」

 親族という言葉がくすぐったくて、成暁さんの胸元に顔をこすりつけた。

「イベントの手伝いをすることになったのはそのせいですか?」

「ああ。小さな頃から宝来陶苑の製品と触れ合ってきたから、即戦力になると判断した」

 なるほど。

「じゃあ、駅で一緒にいたのは?」

「あれは、美織がストーカー被害に遭っていて、警察に相談をしにいくところだったんだ」

「え!? ストーカー!?」

 驚きで声が大きくなる。
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