旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~
本当に来てくれた。しかも、こんなに取り乱して……。
どうしよう。嬉しくて胸が苦しい。
「あとはふたりで仲良くやって」
長谷川さんは、私たちふたりに陽気な笑顔を振り撒いてさっさと出ていった。
取り残された私たちの間に静寂が落ちる。
なにから話そう。さっさと告白してしまう?
あれこれと考えていたら成暁さんが近づいてきた。
「俺が悪いんだけど、心臓が止まるかと思った」
掠れた声で私を優しく抱きしめる。
「美織の家から近い場所でよかったよ。遼平のことだから、そこまで考えてのことなんだろうけど」
成暁さんの口から美織と言う名前が出てきてどきりとした。
「今更だけど、俺の話聞いてくれる?」
まだ乱れたままの呼吸が耳にかかり、背すじがぞわりとする。
「はい」と短く答えると、成暁さんは言葉を続けた。
「まず、美織は従姉妹だ」
……えっ。
想像もしなかった関係に開いた口が塞がらない。