旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~

 リビングのソファで寛いでいる叔父さんの横を通り過ぎ、カウンターキッチンで作業をしている叔母さんの元へ歩み寄った。

「いい匂い。魚の煮つけ?」

 後ろから鍋を覗き込んだ私に、叔母さんはにっこり笑う。

「特売だったの。香澄ちゃんはお魚が好きだもんね」

「うん。好き。なにか手伝うことある?」

「もうすぐご飯が炊けるから、準備してもらっていい?」

「はーい」と返事をして、箸を並べて冷えた麦茶をグラスに注いでいると、叔父さんがソファからダイニングテーブルへ移動してきた。

「今日は遅かったんだな」

「仕事で、急に頼まれごとしちゃって」

「そうか」

 普段から残業もなければ、仕事帰りに寄り道をすることもないので、叔父さんなりに心配してくれたのかもしれない。
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