旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~
「ごめん。せっかくの焼魚のいい匂いが、ラーメンに負けてるね」

 申し訳なく言うと、叔父さんは急に神妙な顔つきになった。

「そんなことより、香澄は、恋人はいないのか?」

「へ? いないけど、急にどうしたの」

 まさか昨日の会話の続き?

 ぽかんとして叔父さんの顔を見つめる。

「ついさっき、電話で起こされたんだけどな」

「うん?」

 思っていたより早く起きてきたなぁと思ったけど、電話があったのか。

「旧友から、その、縁談を、持ち掛けられてな……」

 言いづらいのか、言葉を切りながら話す叔父さんをじっと見つめる。

「香澄がよければ、一度お見合いをしてみないか?」

 お見合いって、お金持ちの人たちに限ったものじゃないんだ……。
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