旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~

 こんな簡単に了承すると思っていなかったのか、叔父さんは呆気に取られた顔になった。

「それはもちろん。いいのか?」

「いいよ。だって、叔父さんもお見合いした方がいいって思ったから、私に話をしたんでしょ?」

「まあ、そうだな……」

「だったらするよ、お見合い」

「そうか」

 どこか複雑そうな顔をする叔父さんに、胸の辺りがチクリと痛んだ。

 本当は、私から将来を共にする相手を叔父さんに紹介して、安心させてあげなければいけないのに。

 分かっているのにそれができないでいるのは、自分の中で大切な人を作りたくないから。

 そして、本当の自分を知られるのが怖いせいだ。

< 32 / 180 >

この作品をシェア

pagetop